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さすらいの天才不良文学中年

さすらいの天才不良文学中年

高座の愉しみ

高座の愉しみ・・・心がリッチになる


池袋演芸場


 一年振りに池袋演芸場を訪れた(写真)。先輩から若手落語家でめちゃくちゃうまいのがいるから、観に行こうと誘われたのである。持つべきものは、良き先輩である。

 池袋演芸場の良い点は、池袋駅西口から徒歩3分、ビルも新しく、アットホームである。なにせわずか92名収容のこじんまりとした寄席で、列も6列しかない。

 したがって、噺家の生き生きとした表情が目の前で見てとれる。もちろん、マイクなど使わないので、生の声が堪能できるというのも最高である。

 お客のマナーも良い。客筋も良く、昨日は、相当お年を召されたおばあさんが一人で座っておられるのには驚いた。

 また、午後6時半に始まって、8時45分ごろ終わるというのも良い。席は自由席なので、一番良いと思われる前から2番目の列を取りたければ、開場時間である午後6時までに入場すれば良い。

 さて、若手有望落語家の登場である。昨夜は、柳家三三(さんざ)と柳家小太郎(こたろう)の二人会であった。二人とも30代。来春真打ちに昇進予定の実力派である。

 演目は、三三が「黄金の大黒」「五人廻し」、小太郎が「百川(ももかわ)」「初音の鼓」である。噂に違わず、三三は上手い。上手すぎる。

 しかし、おいらは小太郎も評価したい。特に昨夜の百川は良かった。難しい落語なのであるが(詳しい説明は今回パス)、面白さを見事に引き出していた。いやはや、二人には十分堪能させてもらいました。

 結論。良い芸を見せて貰うと、こちらの心までがリッチになる。良いものは自分の目で見て、自分の耳で聞いて確かめたい。二人と同時代に生きていて良かったと思える一夜であった。




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